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超低価格戦略とは?意味、成功した企業事例、6つの成功要因について解説

近年、新興国市場では超低価格セグメントが形成されています。これは極めて巨大なセグメントで「21世紀の最大の市場機会」ともいわれます。
では、どのようにしたら超低価格セグメントを獲得できるのでしょうか。今回は、その答えとなる超低価格戦略について解説していきます。


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超低価格戦略とは

超低価格戦略とは、新興国の超低価格セグメントの獲得を目的とした戦略のことです。この戦略では、低価格戦略よりもさらに50〜70%安い価格で商品やサービスが販売されます。

新興国の貧困層の人は、先進国では当たり前になっている一般的な製品に手が届きません。そのため、価格を極めて低く抑えることが必要になってくるのです。

また、人類の86%の年間世帯所得が1万ドル以下であるという事実から分かる通り、超低価格セグメントは無視のできないほど巨大で、「21世紀の最大の市場機会」ともいわれています。

超低価格戦略で成功した企業の事例

超低価格戦略で成功した企業について紹介していきます。

タタ

インドの大手自動車メーカーであるタタは、超低価格戦略で成功している例として有名です。
特に、2008年から販売された「タタ・ナノ」は、日本円で1台約20万円ほどで、世界中から注目を浴びました。

ドイツの自動車サプライヤー9社がこの車に部品や技術を提供したのです。
そのため、超低価格にもかかわらず、西欧の主要サプライヤーの持つテクノロジーが驚くほど大量に用いられていました。

タタ・ナノ(出典:Tata Motors)

ホンダ

日本の大手自動車メーカーであるホンダも、超低価格戦略で成功している例として有名です。
安さが求められるベトナムの市場にて、ホンダは「ホンダウェーブ」を日本円で約8万円で販売し、中国の競合企業からシェアを勝ち取りました。

安価のホンダウェーブ(出典:バイクブロス)

6つの成功要因

超低価格戦略で成功している企業には共通する戦略があります。ハーマン・サイモンは自身の本「Confessions of the Pricing Man: How Price Affects Everything 」の中で、超低価格戦略における成功要因を次のように述べています。

シンプルだがしっかりと考える

企業は製品を分解して必要最低限のものに留めなくてはならないが、単純化しすぎて不具合が生じるようではいけません。そのため、最低限の品質を考慮する必要があるのです。

現地で研究開発する

現地のニーズに応えるため、企業は研究開発を新興国市場で行う必要があります。研究開発、調達、製造を含むバリューチェーン全体を新興国市場に置くことが望ましいです。

最低コスト生産にロックインする

超低価格を実現するためには、コストをできる限り削る必要があります。そのため、適切な設計と製造能力を持つ最低賃金拠点を選ぶことが大切になります。

新しいマーケティングと営業手法を用いる

たとえ従来の手法を諦めることになっても、なるべく低コストを維持しなければいけません。そのため、新しいマーケティングと営業手法が必要になる可能性もあります。

使いやすくて修理しやすい

サービスや商品が複雑で顧客が機能を理解できないということがないように、使いやすくする必要があります。加えて、サービス・プロバイダが修理に必要なリソースを持っていない可能性があるので、基本的な修理や調整を行いやすい商品にする必要があります。

バラツキのない品質を提供する

超低価格品の品質がただ十分なレベルにあるだけでなく、ばらつきをなくすことも大切です。そうすることで顧客から支持され、持続的成功が可能になります。

まとめ

今回は超低価格戦略について解説しました。

企業が超低価格戦略で適切な利益を持続的に生み出せるかは依然として不透明です。それでも、巨大な超低価格セグメントを獲得するには、抜本的な方向転換、リデザイン、大々的な簡素化、現地生産、極度のコスト意識が求められるということは明白でしょう。

プライシング・価格戦略にお悩みの事業者様は、一度プライスハックにお問い合わせください。

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低価格戦略とは?意味、成功した企業事例、11つの成功要因、実施する際の注意点

企業のポジショニングを決める上で、低価格と高価格のどちらを選ぶかは最も重要な意思決定になります。低価格と高価格について、どのようにして判断するのが良いのでしょうか。

今回は、低価格戦略で成功した企業事例、成功要因を紹介していきます。

高価格戦略の詳しい記事はこちら。


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低価格戦略とは

低価格戦略とは、競合他社よりも相対的に低価格で製品やサービスを提供し、マーケットシェアを獲得する戦略のことです。コストリーダーシップ戦略ともいわれます。この方法は製品が大量に生産でき、かつコモディティ化が進んだ製品によく使われる戦略です。

一般的に、低価格で提供すると利益率は低くなってしまいます。そのため、短期的には利益を得ることはできませんが、長期的に利益を得ることができます。

低価格戦略で成功した企業

H&M

スウェーデン発のアパレルメーカーであるH&Mは、低価格戦略で成功している例として有名です。

例えばH&Mでは、基本的にTシャツは1000円から2000円程で、かなり低い価格設定となっています。賃金が安い国に生産拠点を置くなどの工夫をし、徹底的にコストを削減することによって低価格を実現しています。

(出典:WWD)

アマゾン

ECサイトで有名なアマゾンも低価格戦略で成功を収めた例として有名です。

出品業者の膨大なデータから、売れ筋商品をあらかじめ判断し、その商品を大量に入荷して直販するというやり方で低価格を実現しています。

現在日本国内ではEC業界トップの売り上げを誇っています。

(出典:amazon)

QBハウス

ヘアカット専門店のQB ハウスも低価格戦略が成功している例として有名です。QB ハウスではカット一回1200円という価格が設定されています。

従来の理髪店とは違い、カットのみ行い、シャンプーや髭剃りを行いませんが、低価格や短時間などの手軽さで、顧客満足度を高く維持しています。

(出典:千代田より)

10つの成功要因

低価格戦略で成功している企業には共通する戦略があります。ハーマン・サイモンは自身の本「Confessions of the Pricing Man: How Price Affects Everything 」の中で、低価格戦略における成功要因を次のように述べています。

最初から低価格で始める

成功している低価格企業はいずれも、最初から低価格と大量販売に専念しています。多くの場合、根本的に新しいビジネス・モデルを作り出しているのです。高価格帯や中間帯の価格ポジションから低価格へ転換して成功した企業はほとんどありません。

効率性を重視する

成功している低価格企業はいずれも、コスト効率やプロセス効率に極めて優れており、低価格にしながら、申し分ない利益率や利益総額を享受できています。

妥当なレベルでかつバラツキのない品質を約束する

低価格で提案しても、粗悪でバラツキのある品質だったならば、おそらく成功しないでしょう。持続可能な成功には、妥当なレベルで一貫性のある品質が求められます。

コア製品に特に集中する

格安会社に対してよく「ノーフリル」という言葉が使わます。付帯サービスがなく、基本的なサービスのみを提供することです。重要な顧客価値を危険にさらすことなく、コストを節減することが重要です。

高成長と高収益を重視する

高成長と高収益を重視することは大切です。これによって企業の規模が拡大することによって生み出される利得を最大限に活用できます。

借金を避ける

銀行借入れや金融市場からの資金調達を検討するのはごく稀で、それよりも自己資金やサプライヤーズ・クレジット(輸出延払金融)に依拠します。

できる限り自社でコントロールする

これは自社ブランドしか扱わないことを意味し、アルディなどは品揃えの90%以上を自社ブランドが占めています。バリューチェーン全体にも強いコントロールを利かせています。

広告宣伝は価格に特化する

低価格戦略ではコストを持続的に削減して行く必要があります。そのため、広告宣伝は価格に特化する必要があるのです。また場合によっては、広告すらしないこともあります。

メッセージを混在させない

「低価格と高収益」で成功しているほぼすべての企業が、一時的なプロモーションを多用する「ハイロー(High&Low)戦略」ではなく、「エブリデー・ロープライス(EDLP)戦略」を堅持しています。

自社の役割を理解する

ほとんどの市場は「低価格と高収益」で戦える企業の数は限定されており、わずか1,2社ということが多いのです。そのため、自社のポジションを理解して置く必要があるのです。

低価格戦略をとる際の注意点

持続的にコスト削減を行わないと、長期的な収益が見込めなくなってしまいます。企業が低価格で一貫して高い利益を達成することは可能ですが、それは競合他社に対して、明確かつ顕著かつ持続可能なコスト優位を持つ場合に限られるのです。

まとめ

今回の記事では低価格戦略について解説しました。低価格戦略は持続的にコスト削減をおこなって行く必要があります。

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AppleがPodcastをリニューアル  番組をサブスク化して放送可能に


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「Apple Podcastサブスクリプション」が5月から開始

大手電化製品製造会社のAppleは4月21日、「Apple Podcast」をニューアルし、「Apple Podcastサブスクリプション」を5月から開始すると発表した。
「Podcast」が刷新され、トップチャートとカテゴリーにアクセスしやすくなり、検索タブも改善された。クリエイターとリスナーとの絆の強化を目的に、サブスクリプション(サブスク)化を進めるという。

年額19.99ドルのApple Podcasters Programに加入したクリエイターは、番組を有償提供可能で、価格は各自で設定できる。デフォルトでは月額請求だが、年間請求も設定可能。リスナーは、無料の試用版や限定コンテンツなど、様々な特典にアクセスできる。

Apple Podcastの新たなUI(出典:apple 公式サイト)

価格の決め方

Apple Podcastサブスクリプションでは、クリエイターが各自で価格を設定する。
では、どのように価格を決めたらよいのだろうか。今回は、バリューベースプライシングというプライシング手法を紹介する。

バリューベースプライシングとは、顧客が商品・サービスに感じている価値に基づいて価格を設定することだ。PSM分析などの支払意欲を実施して、抽出したデータを分析し価格を決定する。ここで、顧客をセグメントごとに分けて調査・分析することが重要となる。バリューベースプライシングの詳しい解説は、次の記事を見てほしい。

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セミナー

グローバルトレンドから考える、SaaS・サブスク企業のプライシング戦略

2021年4月15日、サブスクリプションビジネスのプライシング戦略について、海外のトレンドやその手法などを解説するオンラインセミナーが開催された。

本セミナーには、STRIVEのベンチャーキャピタリスト四方智之氏や、プライシングSaaS「Pricing Sprint」を運営するプライシングスタジオの高橋嘉尋氏、サブスク管理システム「サブスクONE」を提供するサジェスタムの藤田聡敏氏が登壇した。

バリューベースプライシングとは?

1番手で登壇したSTRIVE 四方氏は、冒頭で近年再注目されているプライシング手法、バリューベースプライシングについて説明した。

バリューベースプライシングとは、原価や競合の価格にとらわれずに、顧客が商品・サービスに感じている価値に基づいて価格を設定する手法だ。その他の有名なプライシング手法にコストベースプライシングがあるが、四方氏は両者の違いを、次のように解説した。

「コストベースプライシングは、製品にかかるコストの上にマークアップ(利益を上乗せ)して価格を設定します。しかし、これは顧客がサービスに対して感じる価値を考慮していません。一方のバリューベースプライシングは、Perceived Value(知覚価値)をベースにして価格を設定します」(四方氏)

バリューベースプライシングには、次の3点のメリットがある。

1. サービス収益の最大化
2. 顧客起点の開発・改善
3. カスタマーサクセスの質向上

「1つ目はサービス収益の最大化です。顧客の支払意欲に基づいて価格を決めるので、顧客にとって検討に乗らない価格に設定することが減りますし、知覚価値が高まることで値上げも可能になります。

2つ目は顧客起点の開発・改善です。バリューベースプライシングではアンケートやインタビューなどのヒアリング調査を実施し、その結果から顧客ニーズが分かるので、顧客起点でプロダクトの開発や改善ができます。

3つ目はカスタマーサクセスの質が向上することです。SaaSビジネスの成功には顧客との継続的な関係構築が必要ですが、アンケートやインタビューを通じて顧客と深い関係構築につなげられます」(四方氏)

グローバルでのプライシングトレンド

つづいて四方氏は、米国のSaaSスタートアップがおこなっているプライシングの最新トレンドに言及した。

前述のとおり、バリューベースプライシングはさまざまなメリットがある手法だが、日本と比べて先行している米国のSaaSスタートアップであっても、実践できている企業は少ないという。

「バリューベースプライシングは米国SaaSスタートアップでも40%しか実施できていないというデータもあります。まだまだ『勘と経験』に頼っていたり、『競合比較』で判断している状況です」(四方氏)

価格設定したあとは、どのようにマネタイズにつなげているのか。主要な課金方法は次の4つに分けられる。

1. アカウント課金(ユーザー数に応じた課金)
2. 従量課金
3. 企業(従業員)規模に応じた課金
4. その他

米国SaaSスタートアップで数多く採用されている課金方式はアカウント課金と従量課金の2つだが、2021年時点では、米国スタートアップではアカウント課金を選択している企業が一番多いという。

「アカウント課金よりも従量課金のほうがARPA(Average Revenue per Account:アカウントあたりの平均収益)が高く、顧客満足度も高いと言われています。実際に2014年と2021年の7年間で、従量課金の割合が増えてきており、今後もこの流れは加速すると思われます」(四方氏)

従量課金が最近のグローバルトレンド

従量課金を導入するメリットは次の4つだ。

1. 導入ハードルが低い:顧客が使い始める際に低コストあるいは無料で使えるので、導入ハードルが低い
2. 矛盾がない:顧客が感じる価値=支払う額が同じなので、矛盾が無い
3. ユーザーのアクセスが増える:1つのアカウントで複数のユーザーが使っても問題は発生しない
4. TAMが拡大する:より多くの潜在顧客にリーチでき、顧客単価を上限もなくせる

従量課金モデルを採用したSaaSの収益構造

さらに四方氏は、実際に従量課金を採用している企業の事例を挙げた。

「2020年にIPOしたデータレイクSaaSのSnowflakeはデータ量、CRMツールのHubspotはコンタクト数が指標となっています。自社のMRRの成長が顧客の成長に結びつくような指標にすることが重要です」(四方氏)

従量課金モデルのSaaSは、一部の顧客が収益の大部分を生む構造になっている。10%の顧客が70%の売上を生む「70:10ルール」なるルールができつつある。

「極端な例では、SlackやUnityはトップ1%の顧客が売上の40%以上を占めています。その他にもShopify、Snowflake、Unityなど、近年高成長を遂げているSaaSの多くは従量課金を採用しています」(四方氏)

そのSaaSは従量課金にすべきか?採用する条件

従量課金を採用するかどうかを判断する材料はあるのか。四方氏は3Cのフレームワークで、従量課金を採用するための条件を列挙した。

四方氏は「市場・顧客に関しては高いITリテラシーを持っていること、特定のソフトウェアから得られる成果に課金される、つまり成果報酬を許容することが必要です。加えて、顧客の予算が大きいことも重要。少ないと、サービスを使わないような逆インセンティブが働いてしまうからです」と説明した。

「自社においては『顧客の成功』が明確に定義されており、定量的かつリアルタイムに観測できるかも大切です。

そして、競合が従量課金であることも見なければいけません。もし従量課金でない場合、十分な顧客へのヒアリングや市場調査が必要です」(四方氏)

プライシングを見直すことでLTVが大きく成長

最後に四方氏は、プライシングの見直し頻度とインパクトについて解説した。

同氏によれば、「米国のスタートアップの80%が年1回に価格の見直しをしており、そのうち40%は2回以上行っている」という。

「計画的にプライシングを見直している企業とそうでない企業で、ユニットエコノミクス(LTV/CAC)に大きな差が出てくる。継続的にレビューしている企業の11.1倍に対し、価格改定しない企業は1.7倍程度。価格を見直すことで、チャーンレートを抑えたりアップセルしやすくなったり、CACに効いてきます」(四方氏)

実際にプライシングに対する感度が高い企業として、四方氏はNetflixやSmart HRを例に挙げた。

「Netflixは1、2年のスパンで10〜20%の値上げを実施しており、Smart HRもまた、年1度のペースで値上げしているほか、従業員規模に応じた課金から従業員1名あたりの課金に変えるなどしています」(四方氏)

「細かくプライシングの見直しを行っている企業が順調に業績を伸ばしている」ことを強調し、四方氏は自身の講演を締めくくった。

Netflixのプライシング戦略は正しい?考察してみた

2番手で登場したのは、プライシングSaaS「Pricing Sprint」を開発・提供するプライシングスタジオのCEO、高橋氏だ。

Netflixは2021年2月15日、日本国内におけるサービス価格の値上げを行った。最も安いベーシックプランを880円から990円に、中間のスタンダードプランを1,320円から1,490円に値上げした(最も高いプレミアムプランは変更なし)。

この値上げの意図を探るべく、プライシングスタジオではNetflixの既存顧客106名にアンケート調査を実施。次の図は、調査結果からプライシングスタジオが独自に算出した価格シミュレーションである。

プライシングスタジオが実施したNetflixの価格シミュレーション

注目すべきは、価格を変えたときに何%のユーザーが許してくれるかを示した「許容ユーザー比率」だ。

この調査結果を見て高橋氏は「もし私がNetflixの価格担当だとしても、同じような価格に変更していたでしょう」と断言する。

「当社の調査では、たとえばベーシックプランの価格を880円から990円に変えたとき、許容ユーザー比率は94%から92%と、ほとんど下がりませんでした。
しかし1,090円まで値上げしてしまうと、許容ユーザー比率は82%まで下がってしまう。値上げしてもユーザーがあまり離脱しない、ギリギリの価格に設定しているのです(高橋氏)

また、この調査によってプレミアムプランを値上げしなかった理由も考察できたという。

「現行価格の1,980円から100円でも値上げすると、許容ユーザー比率は89%から78%までガクっと下がってしまうので、値上げしなかったと考えられます」(高橋氏)
ベーシックプランでは、現行価格と比べたときの売上比率が高い、つまり売上を最大化できる価格設定ができたのにも関わらず実施していない。これについても高橋氏は次のように解説する。

「1,490円に設定すれば売上は上がる。しかし、許容ユーザーは78%まで下がってしまいます。この価格にしなかったのは『まだまだ顧客獲得を優先したい』というNetflixの意思表明だと思われます」

NetFlixの値上げで行った調査手法「PSM分析」とは

今回プライシングスタジオが行った調査は、PSM分析という分析手法を応用しているという。

PSM(Pricing Sensitivity Meter)分析とは、顧客の支払意欲を調査するために使われる手法である。信ぴょう性の高さに定評があり、近年ではグローバルで有名なSaaS企業でも採用されているものだ。

PSM分析は、次の2つのステップで行われる。

1.アンケート調査
2.可視化

1つめのアンケート調査では、次の4つを既存顧客に質問する。

    1. その製品・サービスについて、あなたが高いと感じ始める金額はいくらくらいですか?

 

    1. その製品・サービスについて、あなたが安いと感じ始める金額はいくらくらいですか?

 

    1. その製品・サービスについて、あなたがこれ以上高いと検討に乗らない金額はいくらくらいですか?

 

    その製品・サービスについて、あなたがこれ以上安いと品質や効果に不安を感じる金額はいくらくらいですか?

次の図(左)はこの回答結果をプロットして図示したものだ。

PSM分析を活用した価格の決め方

一般的なPSM分析では、「安すぎて質が低い価格」と「高すぎて検討に乗らない価格」の交点をみて価格を参考にすることで、価格設定に目安をつけられるという。

このようにPSM分析は比較的簡易に始められる調査だが、実施する際には落とし穴もあると高橋氏は語る。

「『安すぎて質が低い』価格と『高すぎて検討に乗らない』価格の交点だけを見て価格を設定するのは危険です。

PSM分析で収集したデータをプロットした左図だけでなく、さらに深堀りして「顧客数を最大化させる価格」と「売上を最大化させる価格」を算出した「購買ポテンシャル」を推計する図も作りましょう。これにより、価格を変えたときにどのようなインパクトがあるかを、より正確に把握できます」

事業フェーズごとの価格戦略

つづいて高橋氏は、事業フェーズごとの価格戦略について説明した。

「事業が成長するにつれ、価格体系も常に見直し続けなければいけません。シードステージは事業ニーズを仮説検証しましょう。そのために、シンプルな価格体系である単一価格モデルを採用し、顧客数を最大化させる価格を選択します。

事業フェーズごとの価格戦略

アーリーステージになると、徐々に顧客のニーズが多様化してきます。顧客の予算や利用量が違うのに同じ金額を使っていたりする場合には、多様なニーズに応えるために複数プランを追加します。また、シードと同様に顧客数を最大化させる価格を選びます。

ミドルステージでは、未開拓顧客セグメントの開拓やリテンション率の向上、既存顧客の単価向上を目指します。そのために、未開拓顧客と既存顧客それぞれにPSM分析を行い、価格体系を整理します。

レイターステージでは、顧客獲得数が頭打ちになる、複数プロダクトが存在するようになります。このステージでは、追加サービスで既存の売上を毀損せず、相乗効果の出る座組みを作ります」(高橋氏)

最後に高橋氏は「ここまで見てきたように、ユーザーの支払い意欲を正しく把握し、適切なプライシングを行うには高い専門性や膨大な調査・分析工数が必要になります。

弊社ではバリューベースプライシングなどの手法を活用した戦略的なSaaSプライシングを提案できます。プライシングについてお悩みの方はぜひお問い合わせください」と語り、講演を締めくくった。

サブスクの価格仕様をスムーズに行うには?

望ましい価格水準が決まったら、これを速やかにディテールを決め、テスト、実装、PDCAを回せるように落とし込まなければならない。最後に登壇した藤田氏は、サブスクリプションにおける価格変更をスムーズに実行するポイントを解説した。

まず藤田氏は「サブスクリプションは継続的な取引により顧客が積み重なっていくので、価格体系全体の整合性を取ることが重要」と説明した。

「新プランをつくる場合は、既存プランと矛盾がないようにします。特に安いプランを作る場合は、既存プランからの移動が起こり思わぬ収益減が発生し得るので、既存価格から移動できる条件をあらかじめ定めておきましょう」

また藤田氏は、決めるべき主な仕様の構成要素を次の図で挙げた。

サブスクの価格仕様を詰める上での要素

「サービスによってはすべて決める必要はありませんが、一つひとつの仕様を細かくみていく必要があります」(藤田氏)

価格のテストと整合性の取り方

次に藤田氏は、価格のテストと整合性の取り方を説明した。

売り切り型のサービスで価格テストをする場合は比較的簡単だ。たとえばECサイトで価格をランダムで出し分けたりクーポンをランダムで発行したり、エリアを限定してテストしたりすれば良い。

価格テストと整合性の取り方

「しかし、サブスクの場合は少々工夫が必要です。プランが増えて断片化してしまい、矛盾を抱えるリスクがあるからです。キャンペーンと明記したり、提供期間を限定にしたりと、テスト期間が終了した時点の扱いをあらかじめ顧客と合意しておくことが重要です」(藤田氏)

サブスク管理ツールの選び方

では、どのようにして価格変更を実装すればいいのか。サジェスタムはサブスク管理プラットフォーム「サブスクONE」を提供しており、さまざまな事業者から引き合いがあるという。藤田氏は、サブスク事業者におけるよくあるシステム構成を次の図を交えて説明した。

サブスク事業におけるよくあるシステム構成

「サブスク事業者のシステム構成は、SFA/CRMに登録された顧客データが独自で構築した簡易的なシステムやExcelを介して請求・決済ツールに連携されている場合が多いです。しかし簡易システムやExcelでは仕様の対応に限界があり、周辺ツールとの連携も限定的になります」

こうした課題を解決するために、価格や契約を一元管理できるサブスク管理ツールを導入することが近道だという。

最後に藤田氏は、サブスク管理ツールを選ぶ際のポイントを2つ挙げて講演を締めくくった。

「1つ目は『価格の構成要素になり得る項目がスムーズに設定できるか』です。2つ目は『サブスクビジネスにおける重要KPIを取得でき、PDCAに活かすことができるか』です。

サブスク管理ツールは数多くありますので、(サジェスタムの)サブスクONEをはじめフラットな視点で選んでいただけたら幸いです」(藤田氏)

【5/13開催】SaaS成長を実現する「プライシング戦略」セミナー

プライシングスタジオでは2021年5月13日、SaaS成長へ向けた「プライシング戦略」をテーマに、基本的な考え方から、変更、タイミングの捉え方まで、分かりやすく解説します。

お申し込みはこちら

戦略的なSaaSプライシングを実践したい方は、こちらをご一読いただくか、プライスハックまでお問い合わせください。

皆様のSaaS事業が価格によって、より加速することを願っております。価格についてのご相談はお気軽にプライシングスタジオまでよろしくお願いします。

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新たなMaaSアプリ「mobi」 月額5,000円で20キロ圏内は移動可能


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WILLERが5月から「mobi」本格展開へ

大手高速バス会社のWILLERは、5月以降に新たなMaaSアプリ「mobi(モビ)」を開始する。

ユーザーの予約状況に合わせて、AIが最適なルートや運行スケジュールを算出し、最適な配車や運行を行う。

アプリで車両を呼び出すと、指定した場所へ10分程度での配車が可能で、約2km圏内を自由に移動できる。

月定額料金は、本会員となる人が月5,000円、家族は1人当たり月500円の追加で利用可能。

3月8日から3月31日まで京丹後市で実証実験を行ったりと、「mobi」の開発を進めている。

実証実験での「mobi」の車両(出典:WILLER 公式サイト)

MaaSアプリでのオンデマンド交通

小田急電鉄のMaaSアプリ「Emot(エモット)」では、新百合ヶ丘駅周辺でしんゆりシャトルを利用できる。

回数 大人 子供
一回限り 500円 250円
1か月間無制限 2万1,000円 1万500円

トヨタのMaaSアプリ「my route」では、福岡県糸島市内でよかまちみらい号を利用できる。
1回乗車は中学生以上は200円、小学生と障がい者は100円である。

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「ふわふわうさちゃんマスク 35枚セット」再販売へ サブスクで割安価格に


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「ふわふわうさちゃんマスク」2日からサブスクで再販売

デジタル機器の通信販売を行うスリー・アールシステムは2日に、エアスルー不織布を使用したマスク「ふわふわうさちゃんマスク 35枚セット」の再入荷分の販売を開始した。

同社は1月26日に、「ふわふわうさちゃんマスク 35枚セット」のサブスクリプションサービス(サブスク)を開始。3か月間で累計33万枚を超える注文を受け、完売していた。
生産体制を強化して、再入荷分の販売を開始するという。

「ふわふわ うさちゃんマスク」の新しいパッケージ(出典:ココロミクラブ)

配送サイクルは、2週間、1か月、2か月から選択可能で、いつでもキャンセル、スキップできる。具体的な価格は、次の通り。

 

配送サイクル 料金
通常購入 1,990円
2週間 995円
1か月 1,095円
2か月 1,194円

 

割引戦略 ボリュームディスカウントとは

上の価格表から、配送サイクルが短いほど、商品1個当たりの値段は安くなっている。

このように、より多くの商品を買った場合に割安価格を適用することをボリュームディスカウントという。
言い換えると、大量購入を理由として行う値引きのこと。

ボリュームディスカウントを適用すると、利益が低くなるだけで終わらず、確実に高い売上を得ることができる。

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エンタメサブスクの「recri」開始 5,900円から2万9,900円まで3プラン


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新たなエンタメサブスク1日から先行受付中 選べる3プラン

雑貨専門商社であるrecri(レクリ)は2日に、エンタメチケットが毎月自宅に届くエンターテイメントサブスクリプションサービス(サブスク)「recri」を開始すると発表した。
1日より先行予約受付中。

毎月15日までに気分・ライフスタイル・趣味嗜好・欲求・好みなどの5つの質問に答えると、AIや評論家やアーティストなどがチケットをセレクトして、翌月にチケットが複数枚届くサービス。

対象のエンターテイメントは、イベント・舞台・ショー・フェス・アート・映画・音楽・スポーツ・体験・季節・パーティー・伝統芸能などがある。

料金プランは3種類。土日のどちらかは遊びに行きたい人は5,900円のENTRYプラン。週末はガッツリ遊びたい人は1万3,900円のSTANDARDプラン。平日も土日も思い切り遊びたい人には2万9,900円のPLAYERプランが用意されている。

PLAYERプランには、より細かいチケットオーダーが可能で、チケットの返品交換を受け付けるコンシェルジュ機能がついている。

サービスの本登録スタートは5月1日から。

在庫の関係で、しばらくの間は先着500名まで、東京・神奈川・千葉・埼玉限定としている。

3つのプランから選べる(出典:recri リリース)

「recri」の価格体系、複数パッケージ価格モデルとは

「recri」にはENTRYプラン、STANDARDプラン、PLAYERプランの3プランある。

このように、複数のプランを提示する価格体系のことを複数パッケージ価格モデルという。

さまざまなニーズに対応でき、顧客ごとの売上最適化に近づける。

さらに、質の高い機能や多くのストレージを提供する必要がある顧客に対して、価値に見合った金額を受け取ることができることから、利益を増加させることが可能。

一方で、選択肢が多すぎたり、プランの差が複雑だと顧客にとって検討事項が増えてしまい、購入障壁を高めることにつながる。
そのため、顧客ニーズに合致した選択肢を3つ程度に留めるように注意が必要である。

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大丸松阪屋百貨店がサブスク「AnotherADdress」開始 月額1万1,880円

大丸松阪屋百貨店は始めたサービス「AnotherADdress」とは

大手デパートの大丸松坂屋百貨店は3月12日に、ブランドの衣料品を3着まで1か月レンタルできるサブスクリプションサービス(サブスク)「AnotherADdress」を開始した。本サービスは、百貨店の構造からの転換と、持続的な未来を実現するための新たな挑戦の第⼀歩だとしている。

料金は、月額1万1,880円で、1アイテム3,850円で追加レンタル可能。往復の送料やクリーニング、基本的な修繕料金も含まれている。自宅やコンビニから返却をする。また、気に入ったアイテムは割引価格で購入できる。

(出典:大丸松阪屋百貨店 公式サイト)

5年目で登録者3万人、6年目で売上高55億円~60億円を目指す。

サブスクのサポートが手厚い理由

サブスクを利用するメリットの1つに手厚いサポートを受けられるという点がある。

サブスクは、顧客の継続率が非常に重要であるため、顧客の課題を積極的に解決しようとする。売り切り型ビジネスの購入後のサポートに比べて、サブスクでのサポートは、問題対応のスピードや手厚さが優れていることが多い。

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松本駅前の3つのホテルで新たなサブスクプラン 4月1日から


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割安で1か月間利用できる「宿泊サブスクリプションプラン」

長野県松本市で交通・観光サービスを提供するアルピコホールディングス傘下の東洋観光事業は、松本駅前で運営する3つのホテルに「宿泊サブスクリプションプラン」を導入すると発表した。

コロナ禍で宿泊客が落ち込むなか、「宿泊サブスクリプションプラン」を通じて新しい顧客の開拓につなげる。

「ホテルブエナビスタ」「アルピコプラザホテル」「エースイン松本」の3つのホテルを対象に4月1日から6月30日まで展開する。
3月16日から予約受付している。

契約は1か月単位となるが、宿泊数を週あたり2泊から7泊まで選択可能。朝食の有無も選べる。

サブスクプランでの宿泊料金はホテルによって異なる。「ホテルブエナビスタ」の料金は次の通り。

宿泊数 料金(朝食なし) 料金(朝食あり)
2泊/週(総泊数8日/月) 5万2,000円 6万5,000円
3泊/週(総泊数12日/月) 7万7,000円 9万7,000円
4泊/週(総泊数16日/月) 10万1,000円 12万7,000円
5泊/週(総泊数20日/月) 12万4,000円 15万6,000円
6泊/週(総泊数24日/月) 14万7,000円 18万6,000円
7泊/週(総泊数30日/月) 18万円 21万円

ホテルによって異なるが、利用者にはレストランや駐車場などの割引サービスも用意する。

「ホテルブエナビスタ」のスタンダードセミダブルルーム(出典:ホテルブエナビスタ 公式サイト)

コロナ禍で変わるホテルのプライシング

ホテル業界は、ダイナミックプライシングがかなり早くに導入された業界である。

ダイナミックプライシングとは、「高頻度で商品価格を変更させる仕組み」で、商品の需給に合わせて価格を変更させて適正価格で売ることに活用されている。

しかし、ホテル業界はコロナ禍の影響で出張客や観光客が減り、宿泊需要が大きく減少している。こうした状況下では、ダイナミックプライシングがうまく機能しない。

長期滞在が可能なサブスク化は、ホテルの稼働率を高める施策として効果を発揮しそうだ。

関連記事:ホテル業界のダイナミックプライシング

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飲食業界で4月1日から価格改定の波 総額表示義務の影響か


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総額表示義務による外食業界への影響

1日から、商品やサービスの価格を消費税込みで表示する「総額表示」が義務化される。
消費者は支払総額が一目で分かるようになる一方、本体価格のみを表示していた企業は対応を急いでいる。
今回は、価格改定が行われる外食業界の会社を紹介する。

モスバーガー

モスバーガーは、1日に店内飲食とお持ち帰りを同じ価格に統一する。

モスバーガー(出典:モスバーガー 公式サイト)
商品名 現行価格(店内) 現行価格(テイクアウト) 新価格
モスバーガー 377円 370円 390円
ハンバーガー 224円 220円 220円
ホットドッグ 326円 320円 340円
モスライスバーガー 346円 340円 370円
とびきり和風ソース 418円 410円 440円
ポテトS・ドリンクセット 418円 410円 410円
フレンチフライポテトS 224円 220円 230円
モスチキン 275円 270円 270円
ブレンドコーヒー 255円 250円 250円
アイスコーヒーS 234円 230円 230円

 

丸亀製麵

丸亀製麵は1日に、価格改定を行う。昨今の外食産業をとりまく厳しい環境と人件費が高騰している状況を受けてのこと。
次の価格表はサイズ「並」に限って表記する。

かけうどん(出典:丸亀製麵 公式サイト)
商品名 現行価格 新価格
釜揚げうどん 290円 290円
かけうどん 300円 320円
ぶっかけうどん 300円 320円
釜玉うどん 370円 390円
明太釜玉うどん 440円 460円
とろ玉うどん 440円 460円
カレーうどん 490円 510円
きつねうどん 440円 470円
さつまいも天 110円 120円

 

リンガーハット

リンガーハットは3月1日に、メニューの価格表示方法を「総額表示」に変更し、商品の価格改定をおこなった。
また、長崎ちゃんぽんのめん増量無料サービスを、2月28日をもって終了した。

東日本エリア 西日本エリア
商品名 現行価格 新価格 現行価格 新価格
長崎ちゃんぽん 649円 650円 616円 620円
長崎ちゃんぽん麺1.5倍      / 700円      / 670円
長崎ちゃんぽん麺2倍      / 750円      / 720円
小さいちゃんぽん 495円 500円 495円 500円
野菜たっぷりちゃんぽん 814円 820円 814円 820円
ピリカラちゃんぽん 715円 700円 682円 680円
長崎皿うどん 682円 680円 682円 680円
長崎皿うどん麺2倍      / 780円      / 780円
小さい皿うどん 495円 500円 495円 500円
野菜たっぷり皿うどん 825円 840円 825円 840円
薄皮ぎょうざ5個 275円 280円 275円 280円
半チャーハン 286円 290円 286円 290円

 

博多 一風堂

博多一風堂は1日に、メニューの価格表記の変更及び、商品の価格改定を行う。

商品名 現行価格 新価格
白丸元味 825円 790円
赤丸新味 902円 890円
極からか麺 935円 930円
替玉 110円 150円
博多ひとくち餃子 462円 470円
明太子ごはん 429円 430円
チャーハン 649円 650円
ハカタノチカラめし 462円 470円

 

はなまるうどん

はなまるうどんは1日に、店内飲食とお持ち帰りを同じ価格に統一する。
値上げする商品も値下げする商品もあり、変化にばらつきがある。

商品名 現行価格(店内) 現行価格(テイクアウト) 新価格
かけ 小 242円 237円 240円
かけ 中 352円 345円 350円
かけ 大 462円 453円 470円
おろししょうゆ 小 253円 248円 240円
おろししょうゆ 中 363円 356円 350円
おろそしょうゆ 大 473円 464円 470円
温玉ぶっかけ 小 319円 313円 320円
温玉ぶっかけ 中 429円 421円 430円
温玉ぶっかけ 大 539円 529円 550円
コク旨サラダうどん 小 506円 496円 520円
コク旨サラダうどん 中 616円 604円 630円
にこはなセット 429円 421円 420円
天ぷら ちくわ磯部揚げ 110円 108円 110円
天ぷら 半熟たまご天 121円 118円 110円
天ぷら 野菜かき揚げ 143円 140円 150円

 キリの悪い数字「端数価格」の戦略とは?

スーパーやレストランなどで「980円」「2,980円」などのキリの悪い数字をよく見かけることがある。
これは、端数価格と呼ばれる価格戦略である。
端数の数字には、消費者はより具体的な価格と感じ、割引や低価格というイメージを持ちやすく、消費者はより具体的な価格と感じる。

また、全体としてかかるコストが計算しにくくなるため、消費者に衝動買いをうながせる。

一方、0や5などのキリの良い数字であると、価格を切り上げ、均等にしているため、消費者に高級品として認識させられる。