カテゴリー
その他・価格業界情報

名声価格(威光価格)とは|メリット・デメリット・代表例

顧客に対して高品質であることを示す価格戦略である、名声価格(威光価格)についてメリット・デメリット・代表例を紹介します。

顧客に対して高品質であることを示す価格戦略である、名声価格(威光価格)についてメリット・デメリット・代表例を紹介します。

名声価格(威光価格)とは

名声価格(威光価格)とは、顧客に対して高品質な商品・サービスであることを示すために価格を高く設定する価格戦略です。

英語では、Prestige pricing(プレスティージ価格)、Premium pricing(プレミアム価格)、Image pricing(イメージ価格)などとも言われています。

名声価格は、商品を所有・サービスを享受することがステータスとなるような高級ブランドで有効です。

この価格戦略を使用している代表的な企業として、スニーカーをプレ値で販売するNIKE(ナイキ)などがあげられます。

名声価格(威光価格)を機能させるためには

理論上顧客は、自分が正しいと思うイメージ・価値に対して支払いをするため、その商品・サービスの本当の価値が価格と見合っているかを判断することはありません。

ブランドという価値は、製品の性質とは全くの無関係です。そのため、名声価格のものは、製品自体にその価値が含まれていることを顧客に説得するのではなく、顧客に心理的に価値があるものであると思わせるマーケティングをしなければいけません。

名声価格(威光価格)のメリット

名声価格(威光価格)は正しく実行できれば、利益率の向上と企業に対する認識の向上というメリットがあげられます。

また、業界への参入障壁を高める可能性があります。他の会社は、名声価格で設定された製品と同等の製品品質と価格にしなければ、競争することが難しいです。そのため、名声価格が浸透すれば、市場での優位性を迅速に定着させられます。

名声価格(威光価格)のデメリット

名声価格を成功させるためには、通常の場合の商品・サービスの価格よりも高いことを証明するため、独自のセールスポイントがなければいけません。独自の正当化のため、製品開発コストが高くなる可能性があるというデメリットがあげられます。

また、希少価値などで消費者に心理的な価値を見出し、値段をあげているため、マスマーケットでの販売を制限します。

同等の商品・サービスが競合会社からより安く販売されるようになると、高価格であるものは不利を被ります。

名声価格(威光価格)の代表例

名声価格を利用している商品・サービスの代表例を紹介します。

NIKE(ナイキ)

(出典:DIOR

NIKE(ナイキ)のエアフォース・エアジョーダンなどの高値のスニーカーも名声価格です。
有名人・有名企業とのコラボ、流通量の少なさ、デザイン性の高さなどの理由から、高値でもかなり人気のあるスニーカーとして販売されています。

靴の機能という点では、通常のものと製品価値が変わるわけではありません。

レクサス

トヨタ社が販売するレクサスブランドも名声価格です。車の機能としては、通常のトヨタ車とレクサスでは、代わりはありません。そのため、車の部品などは同等のものが使われていると考えられます。

しかし、レクサスとトヨタの車では同じ見た目の車体のものでも、約200万円の違いが見られます。
名声価格 レクサスレクサスIS200tFスポーツ(520万4000円)とマークX 250RDS(343万4400円)
出典:ベストカーWeb

まとめ

名声価格(威光価格)とは、顧客に対して高品質であることを示すために価格を高く設定する価格戦略です。商品を所有・サービスを享受することがステータスとなるような高級ブランドで有効です。

プライシング・価格戦略にお悩みの事業者様は、一度プライシングスタジオにお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です